ロケール(=地域情報)についてです。
「OSの言語設定」「キーボードレイアウト変更」の際に利用すると思っていただければ支障はないかと。
ここでは、「OSの言語設定」だけにフォーカスしています。
※「キーボードレイアウト設定」は以下です。
- ■ロケールの種類と優劣について
- ■注意点
- ■現在の設定情報を確認1
- ■現在の設定情報を確認2
- ■システムロケールを変更
- ■システムロケールの代表例
- ■システムロケールの保存場所
- ■システムロケールの即時反映方法
- ■ユーザロケールについて
本記事は以下の本を参考にしております。
■ロケールの種類と優劣について
ロケールの適用箇所には「システム」「ユーザ」があります。
また、ロケール設定項目(LANG、LC_MESSAGES等)は複数あります。
設定項目の優劣ですが、ユーザ単体の設定が利用されます。
※ユーザ単体で設定されていない設定項目は、システム全体の設定が適用(継承)されます。
※ユーザ単体のロケールが設定されていない場合には、自動的にシステム全体のロケールが利用されます。
■注意点
前述の通り、ロケールには「システム」「ユーザ」があります。
「システム」は基本的にはrootユーザで確認した設定値です。
ユーザは一般ユーザで確認した設定値です。
以降では、
システムロケールはrootユーザで確認
ユーザロケールは一般ユーザで確認しているものとします。
■現在の設定情報を確認1
localectlコマンドで確認できます。
・「System Locale」はOS言語設定
・「VC Keymap」は仮想コンソールのキーボードレイアウト
・「X11 Layout」はX11ウィンドウシステム用のキーボードレイアウト
■現在の設定情報を確認2
システムロケールのOS言語設定パラメータは以下で確認します。
locale
各設定値は下記に説明があります。
こちら
LC_ALLが設定されている場合、LC~の各設定は全て無視され、LC_ALLの設定値が利用されます。
LC_ALLが設定されていない場合は、LC~の各設定が利用されます。
■システムロケールを変更
「システムロケール」と言った場合、大半はOS言語設定のことかと思いますが、
人によってはキーボードレイアウト設定を含んでいることがあるみたいなので、
「OS言語設定のことですよね?」って確認してからが良いです。
OS内で利用できるシステムロケールを確認します。
※下記コマンド結果に表示された言語が利用可能です。
localectl list-locales
日本語(ja_JP.UTF-8)に設定するには以下の通りです。
localectl set-locale ja_JP.UTF-8
■システムロケールの代表例
主なロケール名は以下の通りです。
■システムロケールの保存場所
/etc/locale.confです。
■システムロケールの即時反映方法
システムロケールを変更した際に、現シェル上で即時反映させるには以下を実行します。
source /etc/locale.conf
■ユーザロケールについて
基本的な確認方法はシステムロケールと同じです。
ユーザロケールを設定したい場合には、$HOME/.bashrc内で定義することが多いです。
以上です。
本記事は以下の本を参考にしております。