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WSL2を使ってみる2(CentOS8)

前回、UbuntuでのWSL2の利用方法を記載致しました。

www.guri2o1667.work


今回は、MicrosoftStoreでは有料となっているCentOSを、無料で利用したいと思います。

■はじめに

そもそも、CentOSはオープンソースなので無料です。
しかし、MicrosoftStoreでCentoOS7/8.1を見てみると下記の通り有料の記載となっております。

f:id:guri2o1667:20200609090904p:plain

■では、どうやってCentOSを無料で使うのか?

GitHubにWSL2用のCentOSが存在しますので、そちらを利用します。

1.以下URLへアクセスします。

Releases · yuk7/CentWSL · GitHub


2.WSL2で使用したいCentOSバージョンのZIPファイルを選択します。
※ここでは、CentOS8.1の最新版のZIPファイルをダウンロードします。

f:id:guri2o1667:20200609091600p:plain

3.ダウンロードしたZIPファイルを展開(解凍)します。exeファイルとtar.gzファイルが表示されます。

f:id:guri2o1667:20200609091741p:plain

4.rootfs.tar.gzを展開し、rootfs.tarにします。
※やり方は色々ありますが、私は7-zipを使用しました。「ここに展開」を押すだけです。

f:id:guri2o1667:20200609092919p:plain

展開後は以下のフォルダ内容になります。

f:id:guri2o1667:20200609093007p:plain

5.rootfs.tarをWindows10のデスクトップ上にコピーします。

f:id:guri2o1667:20200609093104p:plain


6.以下フォルダに、「centos81」というフォルダを新規作成します。
作成先: %userprofile%\AppData\Local\Packages\
作成フォルダ: centos81

※念のためですが、フルパスは以下の通りです。
%userprofile%\AppData\Local\Packages\centos81


7.管理者権限でPowerShellを開き、以下コマンドを実行します。
※私はUserというユーザでログインしている為、適宜ユーザ名は修正ください。
※正常に実行できた場合には、プロンプトには何も表示されません。

wsl --import centos81 "C:\Users\User\AppData\Local\Packages\centos81\" "C:\Users\User\Desktop\rootfs.tar" --version 2

コマンドの詳細は以下を参照下さい。

Windows Subsystem for Linux のコマンド リファレンス | Microsoft Docs


8.インストールされているか確認します。

wsl -l -v

以下は実行結果です。
「centos81」と表示されていることがわかります。

f:id:guri2o1667:20200609095531p:plain

9.centos81 を起動します。

wsl -d centos81

以下は実行結果です。CentOSが起動していることがわかります

f:id:guri2o1667:20200609095645p:plain

 

■補足:デフォルトのLinuxディストリビューションを変更

上記手順8で以下の通り、表示されております。

f:id:guri2o1667:20200609095531p:plain

先頭にアスタリスクがついているものがデフォルトのLinuxディストリビューションです。
これは、以下コマンドで変更可能です。

wsl --set-default centos81

以下は実行結果です。

f:id:guri2o1667:20200609100129p:plain


デフォルトのディストリビューションは、
ディストリビューションが未指定の場合に自動的に使用されるものです。

以上です。