今回は、RDSやAuroraのパラメータグループについて、忘れがちなところを備忘を兼ね記載致します。
- ■ パラメータグループの「値」列が空白のものについて
- ■ パラメータグループの「送信元」列について
- ■ パラメータグループの「適用タイプ」列について
- ■ パラメータグループの「変更可能」列について
- ■ パラメータグループを付け替える
- ■ (Aurora限定)クラスターパラメータグループとインスタンスパラメータグループの優先度について
■ パラメータグループの「値」列が空白のものについて
例えばですが、「default.postgres14」のパラメータグループをみると、所々に「値」列が空白のところがあります。
以下画面だと、「autovacuum_vacuum_cost_limit」よりも上のパラメータはすべて「値」列が空白になっております。
この空白は、PostgreSQL14のデフォルト値が使われます。
例)
autovacuum関連であれば、
に記載の各パラメータのデフォルト値が使われます。
■ パラメータグループの「送信元」列について
パラメータグループの「送信元」列には以下の3パターンがあります。
① engine-default
対象の DB エンジンのデフォルト値が使われていることを表します。
② system
RDS/Aurora によって定められた値が採用されていることを意味し、たとえばインスタンスタイプに応じて動的に値が決まるパラメータや、RDS や Aurora 特有の機能に関連するパラメータはデフォルトが "system" となります。
③ user
カスタムパラメータグループを使用し、対象のパラメータを自身で変更している場合を表します。
■ パラメータグループの「適用タイプ」列について
パラメータグループの「適用タイプ」列には以下の2パターンがあります。
① dynamic
(ほぼ)即時反映のパラメータです。インスタンス再起動は不要です。
② static
インスタンスの再起動が必要なパラメータです。再起動にはじめて変更したパラメータが反映/設定されます。
■ パラメータグループの「変更可能」列について
パラメータグループの「変更可能」列には以下の2パターンがあります。
① true
変更可能なパラメータを表します。
② false
変更不可のパラメータを表します。
■ パラメータグループを付け替える
パラメータグループ(カスタムパラメータグループを含む)を別のものに変更する際、インスタンス再起動が必要です。
■ (Aurora限定)クラスターパラメータグループとインスタンスパラメータグループの優先度について
クラスターパラメータグループとインスタンスパラメータグループに重複するパラメータが存在した場合、後勝ちです。
どういうことかというと、
通常、AuroraClusterを新規作成した場合、
クラスターパラメータグループ
↓
インスタンスパラメータグループ
の順でパラメータ適用がされるため、重複しているパラメータはインスタンスパラメータグループの値が採用されます。
ただ、新規作成後にクラスターパラメータグループにて重複したパラメータを変更した場合には、クラスターパラメータグループの値が採用されます。
以上です。