過去何回かでExpressRouteとVPNについて記載しておりますが、
今回はまとめの記事を書きたいと思います。
- ■前提1:ExpressRouteとVPNで共通の設定内容について
- ■前提2:ExpressRouteの設定内容について
- ■前提3:VPNの設定内容について
- ■「接続」設定について
- ■「基本」タブ
- ■「設定」タブ
■前提1:ExpressRouteとVPNで共通の設定内容について
ExpressRoute及びVPNをAzureで利用する際、
まずは仮想ネットワーク内にGatewaySubnetを作成する必要があります。
■前提2:ExpressRouteの設定内容について
ExpressRoute利用時にAzureで設定する項目は以下の通りです。
1.仮想ネットワークゲートウェイ(ExpressRoute)
2.接続設定 ※後述
■前提3:VPNの設定内容について
VPN利用時にAzureで設定する項目は以下の通りです。
1.仮想ネットワークゲートウェイ(VPN)
2.ローカルネットワークゲートウェイ
3.接続設定 ※後述
■「接続」設定について
前提2、3の通り、最終的には「接続設定」を行う必要があります。
※接続設定を行ってはじめてExpressRouteやVPNを利用することができます。
つまり、仮想ネットワークゲートウェイを紐づける設定(=接続設定)とも言えます。
Azureポータル上から接続設定を作成するためには、「接続」をクリックします。
■「基本」タブ
詳細は後述しておりますが、
「基本」タブの設定項目は「接続の種類」により異なります。
接続の種類は下記3パターンです。
① Vnet対Vnet ※VPN利用時に選択
② サイト対サイト ※VPN利用時に選択
③ ExpressRoute ※説明不要だと思いますが、ExpressRoute利用時に選択
尚、「基本」タブについては上記①~③のどれを選ぼうとも設定項目は基本的に同じですがVnet対Vnetを選択したときのみ、「双方向接続の確立」という設定項目が出現します。
■Vnet対Vnet選択時の「基本」タブ
■サイト対サイト選択時の「基本」タブ
■ExpressRoute選択時の「基本」タブ
■接続の種類について
「インスタンスの詳細」項目に存在する「接続の種類」についてです。
プルダウンメニューから選択します。
下図の通り、設定したい内容(VPNなのかExpressRouteなのか)によって選択する項目が異なります。
VPNの場合には、
Vnet対Vnet
サイト対サイト(IPSec)
ExpressRouteの場合には、
ExpressRoute
を選択します。
■双方向接続の確立について
接続の種類にて「Vnet対Vnet」を選択した場合のみ、設定する項目です。
意味は下記の通りです。
■「設定」タブ
こちらも接続の種類ごとに設定画面を貼り付けております。
【接続の種類:Vnet対Vnet】
■「最初の仮想ネットワークゲートウェイ」「2番目の仮想ネットワークゲートウェイ」について
Vnet対Vnetの接続形態のため、仮想ネットワークゲートウェイを2つ選択する必要があります。
デフォルト設定では「最初の仮想ネットワークゲートウェイ」から「2番目の仮想ネットワークゲートウェイ」に向けてトラフィックが流れます。
■共有キー(PSK)について
事前共有キーのことです。VPNトンネル作成時に生成されます。
■IKEプロトコルについて
v2固定です。
VPN ゲートウェイの暗号化要件 - Azure VPN Gateway | Microsoft Docs
■AzureプライベートIPアドレスを使用するについて
■BGPを有効にするについて
BGPを有効にするかどうかです。デフォルトでは無効です。
■IPSecおよびIKEポリシーについて
「規定」か「カスタム」を選択することができます。
「カスタム」を選択した場合、以下の設定項目が出現します。
「規定」を選択した場合は、以下を参照ください。
VPN ゲートウェイの暗号化要件 - Azure VPN Gateway | Microsoft Docs
接続用の VPN デバイスについて - Azure VPN Gateway | Microsoft Docs
■ポリシーベースのトラフィックセレクターを使用するについて
■DPDタイムアウト(秒)について
Vnet対Vnet間におけるピア検出のタイムアウトを秒で指定します。
【接続の種類:サイト対サイト(IPSec)】
※Vnet対Vnetと同じ項目は説明を割愛しています。
■接続モードについて
【接続の種類:ExpressRoute】
■仮想ネットワークゲートウェイについて
事前に作成している仮想ネットワークゲートウェイを選択します。
■ExpressRoute回線について
事前に用意しているExpressRoute回線を選択します。
■承認の利用について
■ルーティングの重みについて
Azure ExpressRoute: ルーティングを最適化する | Microsoft Docs
以上です。