ApplicationGatewayに関する設定項目と設定個所を明確にしようと思います。
ここではシンプルな構成を扱いますが、複雑な構成になっても設定項目と設定個所の関連はさほど変わりません。
バックエンドプールは仮想マシン1台、リスナーも1つとしております。
ApplicationGatewayを設定する際、各設定の関連性を意識できた方が設定しやすくなりますので参考になれば幸いです。
■設定内容のイメージ図
クライアントからの通信がApplicationGatewayを通ってバックエンドの仮想マシンに到達するまでの設定を図示したものです。
破線枠は設定個所の範囲です。
実線枠と設定名称です。
破線枠と実線枠は同色を使用しグルーピングしております。
※わかりにくくて申し訳ないです。
図の見方を例を挙げて簡単に説明します。
※「関連しています、おります」の記述は、「含まれています」と読み替えても支障ないかと。
・「フロントエンドIP構成」は「リスナー」と関連しています。
・「ルール」は、「リスナー」「HTTP設定」「バックエンドプール」「バックエンドターゲット」と関連しております。
・「バックエンドプール」は「バックエンドターゲット」と関連しております。
上記の通り、「ルール」の考え方を事前に把握していると設定しやすくなると思います。
私はこのあたりの関連を整理できていない状態で設定に入ったので、最初は何がどうなってるのかイメージが付きにくかったです。
■ApplicationGatewayを使用した通信の流れ
おさらいを兼ね、ApplicationGatewayを使用した際の通信の流れを記載致します。
1.クライアントはApplicationGatewayのフロントエンドIPに対して要求を行います。
※ApplicationGatewayはazure.comドメインに存在します。
2.ApplicationGatewayは、1つ以上のリスナーで受信トラフィックを受け付けます。
※リスナーは、ApplicationGatewayで受け付ける通信(IP、ポート、証明書)を受け付ける設定です。
3.ApplicationGatewayのリスナーにて受け付けた通信は、HTTP設定を使用してバックエンドターゲットに転送されます。
詳細は下記参照。
アプリケーション ゲートウェイの動作 | Microsoft Docs
■補足1
ApplicationGatewayの各設定項目の内容を記載します。
■補足2
ApplicationGatewayの詳細の設定については、過去の記事をご覧いただけると嬉しいです。
以上です。