今回はAzureLoadBalancerとApplicationGatewayについてです。
どちらもロードバランサの機能を有しておりますが、「何が違うの?」って思う方もいると思いますので、記載致します。
■AzureLoadBalancerとAzureApplicationGatewayの違いについて
詳細は抜きにすると、こんな感じです。
・AzureLoadBalancerはL4のロードバランサ
⇒ トランスポート層でのロードバランシング
・AzureApplicationGatewayはL7のロードバランサ
⇒ アプリケーション層でのロードバランシング
表にするとこんな感じ。
参考URL1:
Azure Load Balancer の分散モードの構成 - Azure Load Balancer | Microsoft Docs
参考URL2:
Azure Load Balancer の概要 - Azure Load Balancer | Microsoft Docs
参考URL3:
Application Gateway の料金 | Microsoft Azure
■ルーティングの違いについて
一般的な下記構成時におけるルーティングの違いについて記載します。
【Azure LoadBalancerの場合】
DNAT(宛先NAT)のみします。つまり、非対称ルーティングとなります(なる場合があります)
サンプル構成:
【Azure ApplicationGatewayの場合】
DNAT(宛先NAT)もSNAT(送信元NAT)も行う。対称ルーティングとなります。
サンプル構成:
■参考サイト
Azure Application Gateway とは | Microsoft Docs
Azure Load Balancer の概要 - Azure Load Balancer | Microsoft Docs
Azure Application Gateway に関してよく寄せられる質問 | Microsoft Docs
以上です。
次回は実際にApplicationGatewayを設定してみようと思います。