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Azure仮想マシンのキャプチャについて

ここでは、前回作成したRHEL7.7のキャプチャの取得手順を記載します。

www.guri2o1667.work
尚、AWSの「イメージの作成」(=AMIの取得)と違い、
Windows/Linuxサーバ上でAzureで指定されている初期化作業(sysprep/waagentの実行)が必要になります。

 

■キャプチャとは


ある時の仮想マシンの状態を取得する動作のことです。
取得したキャプチャを利用して、仮想マシンの複製を作成することができます。

キャプチャする際は、以下2点を行った後にキャプチャ取得することが推奨されてます。
1. 一般化(初期化)
   → Windowsであればsysprep のことです。
     Linuxでは、sysprepに相当する機能がありません。そのため、Azure独自のツール(waagent)を利用して一般化します。

2. 仮想マシンの停止

■キャプチャに含まれるデータと含まれないデータについて


OSディスク(=システムディスク)とデータディスクが含まれます。
ネットワーク構成は含まれません。※AWSのイメージの取得との大きな違い。
つまり、初期化作業で実施しているのは、ネットワーク情報の削除です。

■RHELの初期化方法


OSにログインし、rootユーザにスイッチ済みであるところから作業を行います。

1.waagentコマンドを実行します。

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2.「y」を入力します。

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これで、初期化は完了です。
表示されたメッセージからも、以下情報が削除されているのがわかります。
・SSHキーペア
・DHCPキャッシュ情報のリリース
・rootパスワードの無効化
・/etc/resolv.confの情報削除
・VM作成時に作成したユーザの削除(ec2-userの削除)

続いて、Azureポータル上での操作を行います。

3.「停止」をクリックします。

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4.状態が「停止済み(割り当て解除)」になったことを確認し、「キャプチャ」をクリックします。 ※「停止」アイコンの横にあります。

5.「イメージの作成」画面で必要事項を入力後、「作成」をクリックします。
※インフォメーションとして、waagentコマンドの実行について注意喚起してくれます。
※「イメージの作成後~」のチェックボックスは今は外しておいたままで大丈夫です。

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6.キャプチャ完了後、リソースグループを開き、イメージが取得できたことを確認します。
※F5更新しないと表示が反映されないかも。

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7.取得したイメージをクリックすると詳細が確認できます。

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以上です。
次回は、取得したイメージから仮想マシンを作成してみようと思います。

www.guri2o1667.work