WSL2でRedhat系のディストリビューションを使う方法について記載しております。
- ■はじめに
- ■前提
- ■流れ
- ■1.RockyLinuxコンテナを起動
- ■2.RockyLinuxコンテナをエクスポート(tar化)
- ■3.エクスポートデータ(tarファイル)をWSL2にインポート
- ■4.WSL2上でのRockyLinuxコンテナの動確
■はじめに
需要はあまり無さそうですが、現場でRedhat系ディストリビューションのコマンド動作をササッと確認したいことがあったので、「何か方法ないかな」と思ったのがきっかけです。
最初はCentOS8を考えましたが、せっかくなのでRockyLinuxを利用してみることにしました。
■前提
wsl2及びdokcerが利用可能であること。
■流れ
1.RockyLinuxコンテナを起動
2.RockyLinuxコンテナをエクスポート(tar化)
3.エクスポートデータ(tarファイル)をWSL2にインポート
4.WSL2上でのRockyLinuxコンテナの動確
■1.RockyLinuxコンテナを起動
1.RockyLinuxコンテナの情報をDockerHubで確認します。
※OfficialImageがありますので、それを使います。
今回は以下のものを利用します。
2.RockyLinuxコンテナを起動します。
※念のためRockyLinuxのバージョンも確認しておきます。
docker run --name rocky85 -itd rockylinux:8.5.20220308 /bin/bash
docker exec rocky85 cat /etc/redhat-release
docker stop rocky85
■2.RockyLinuxコンテナをエクスポート(tar化)
1.以下コマンドを実行します。
※エクスポート先はアクセス権があればどこでも構いません。今回は、c:\work直下にエクスポートしてます。
docker export rocky85 -o "C:\work\rocky.tar"
2.tarファイルが生成されていることを確認します。
■3.エクスポートデータ(tarファイル)をWSL2にインポート
1.以下コマンドを実行します。
wsl --import RockyLinux8.5 "C:\work\RockyLinux8.5" "C:\work\rocky.tar"
書式は以下の通りです。
wsl --import <識別名> ディストリビューション格納先 インポート対象のtarファイル
2.以下のようにフォルダが生成されていることを確認します。
■4.WSL2上でのRockyLinuxコンテナの動確
1.以下コマンドを実行し、NAME列に「RockyLinux8.5」と表示されていることを確認します。
2.RockyLinux8.5を起動します。
3.下記の通り、プロンプトが変更されていれば問題ありません。
4.(おまけ)WindowsTerminal があれば、以下のようにターミナルを起動可能です。
以上です。