Azureリソースはリソースグループを移動することができます。
■はじめに
Azureリソースはリソースグループに紐づいていますが、
リソースグループは後から移動することができます。
ただし、Azureリソースによっては移動不可のものもあるため、網羅性のある一覧については下記を参照ください。
リソースの種類別の移動操作のサポート - Azure Resource Manager | Microsoft Docs
例えば仮想マシンの場合には、関連するリソースは以下の通り複数御座います。
そのため、移動対象となるAzureリソースが他のリソースグループに移動可能かどうかは事前に確認しておいた方が良いです。
■試しに仮想マシンのリソースグループを移動してみる
それでは、仮想マシン(vm03)をtest→test2のリソースグループへ移動してみたいと思います。
vm03は西日本リージョンにあります。
1.Azureポータルからtestリソースグループを開きます。
2.対象の仮想マシンのチェックボックスにチェックを入れます。
3.画面右上のほうにある「移動」ボタンをクリックし、プルダウンメニューから「別のリソースグループに移動する」をクリックします。
4.ターゲット欄のリソースグループにtest2を選択し「次へ」をクリックします。
※ちなみに、test2は東日本リージョンです。
5.画面遷移した直後は、下記の通り「検証状態」列が「検証保留中」となっており、数分待つ旨が表示されます。
6.数分待つと以下の通り、「検証状態」が「成功」になります。「次へ」をクリックします。
7.画面下にある「移動されたリソース~」の内容を理解したうえでチェックボックスにチェックを入れ、「移動」をクリックします。
8.無事成功すると、ターゲット先のリソースグループ(今回はtest2)にvm03が移動されていることを確認することができます。
■リソースグループ移動で気になった点1
仮想マシンの場所は変わらず「西日本」です。
ターゲットのリソースグループ自体(test2)は「東日本」ですが、それに合わせて仮想マシンも「東日本」になるわけではないので、注意が必要です。
■リソースグループ移動で気になった点2
仮想マシンが起動した状態でもリソースグループの移動が可能なのかを検証しました。
※念のため、リソースグループ移動後もvm03が起動できるかどうかの動確も兼ねました。
結論ですが、「移動可能」です。
※起動も問題なくできました。
■リソースグループ移動で気になった点3
起動中の仮想マシンに対するアクセスについてです。
リソースを移動する際、移動処理中はソース/ターゲットの両方のリソースグループがロックされるそうです。
そのため、ソース/ターゲットのリソースグループに対するAzureリソースの更新(追加、削除含む)ができなくなります。
ただし、紛らわしい点として、Azureリソース自体は通常通り利用できます。
あくまでリソースグループに対してロックがかかるだけであり、Azureリソースは通常通り利用可能です。
結論は、
「Azureリソースがリソースグループ間を移動中は、リソースグループに対する処理(変更、追加、削除)はロックされる」
です。
■補足
リソース グループ、サブスクリプションまたはリージョン間で Azure リソースを移動する - Azure Resource Manager | Microsoft Docs
リソースを新しいサブスクリプションまたはリソース グループに移動する - Azure Resource Manager | Microsoft Docs
以上です。