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【Azure】ExpressRouteで登場する用語について

前回からの続きです。

www.guri2o1667.work


今回は、ExpressRouteの用語についてです。
仕組みの説明時に用語の理解も重要になるため、
先に用語の説明を行い別の記事でExpressRouteの仕組みを取り上げる予定です。

 

■用語

【接続プロバイダー】

接続プロバイダーと場所: Azure ExpressRoute | Microsoft Docs


ExpressRouteを使ってオンプレミス環境と接続する際、必ず接続プロバイダー(=サービスプロバイダー)と呼ばれる業者を利用する必要があります。
Azure東京リージョンでExpressRouteを利用する場合には、
・アット東京
・Equinix
のような業者を利用します。(一例です)

ExpressRouteを利用した一般的な構成は以下の通りです。

Azure ExpressRoute: 回線とピアリング | Microsoft Docs

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接続プロバイダーが提供している範囲は、上図の
・ Partner Edge ※場合による
・ 緑色の筒(ExpressRoute Circuit)
の部分です。

【Microsoft Edge】

上図の「Microsoft Edge」です。
これは、Microsoft側のエッジルータを意味しており、Microsoft(Azure)への入り口となるルータです。
そのため、ExpressRoute利用者が意識することはありません。
※意識しなくてもよいように、接続プロバイダーが存在します。

【Partner Edge】

上図の「Partner Edge」です。

少しややっこしいところとしては、PartnarEdgeには以下の通り2パターンあります。

① 接続プロバイダーにより情報が提供される場合(接続プロバイダー兼接続パートナーとなる構成です。)

② 別の接続パートナー会社にて情報が提供される場合

ExpressRoute 接続パートナー | Microsoft Azure


①のほうがわかりやすい構成です。

【Customer's Network】

いわゆる、自社ネットワークのことです。
Customer's NetworkにはCustomer Edgeと呼ばれる自社で用意したエッジルータがあることが大半です。

【ピアリング】

ExpressRouteを使う際、オンプレミス側からどのAzureサービス(IaaS/PaaS/SaaS)を利用したいかによりピアリングの種類が異なります。
ExpressRouteを使う際には必ずピアリングを指定します。

指定できるピアリングは以下2つです。

① プライベートピアリング
  AzureのIaaS/一部PaaSとオンプレの双方向接続が可能なピアリングです。
  オンプレ側のプライベートIPアドレスをそのまま利用してAzureのIaaS/一部PaaSとの通信が可能になります。

  Azureで利用しているプライベートIPアドレスをそのまま利用できる、という点がメリットです。

② Microsoftピアリング
  Microsoft365もしくはAzureのPaaS/SaaSとオンプレの双方向接続が可能なピアリングです。
  プライベートピアリングと異なり、オンプレ側のIPにはグローバルIPが必要です。
  そのため、プライベートIPをグローバルIPにNATできる仕組みがオンプレ側に必要です。

  Microsoft365(旧Office365)への接続で専用線を利用したい場合にMicrosoftピアリングを選択したり、AzureのストレージアカウントであるBLOGストレージへの通信をExpressRoute経由で送信する際にもMicrosoftピアリングを利用します。

Office 365 向け Azure ExpressRoute - Microsoft 365 Enterprise | Microsoft Docs


※Microsoft365への接続はインターネットを利用して接続することができますが(というより、この場合が大多数)、よりセキュアに通信したい際にExpressRouteを経由して使うことができます。

以上です。