Azureの可用性ゾーンの概念ではまったので、覚書です。
- ■可用性ゾーンとは
- ■何にはまったのか。。。
- ■Azureの可用性ゾーンはどこで設定するのか?
- ■実際に仮想マシンを作成してみる
- ■作成した仮想マシンはどうなったのか
- ■結局、仮想マシンの冗長化はどうなったのか
■可用性ゾーンとは
「Availability Zones」のことです。
※MSのページでも、可用性ゾーンとAvailability Zonesは同じ意味で使われています。
概念の説明は、以下の通りMSページを引用します。
Availability Zones をサポートする Azure サービス | Microsoft Docs
各ゾーンは、独立した電源、冷却手段、ネットワークを備えた 1 つ以上のデータセンターで構成されています。 Availability Zones はリージョン内で物理的に分離されているため、ゾーンの障害 (サイトへのアクセス、安全な移動、ユーティリティの稼働時間の延長、リソースの可用性を妨げる可能性のある、大規模な洪水、暴風雨や巨大暴風雨、その他のイベントなど) によるアプリケーションとデータへの影響を抑えることができます。 Availability Zones とその関連するデータセンターは、1 つのゾーンが侵害された場合に、リージョン内の他の Availability Zones によって、サービス、容量、可用性がサポートされるように設計されています。
AWSのAZと同じ概念ですね。
■何にはまったのか。。。
AWSでAZを意識するのは、サブネット作成時です。
以下のように「アベイラビリティーゾーン」を選択する項目があります。
Azureも同じ要領だろうなーと思い、
Azureのサブネット作成画面を見てみたところ、「アベイラビリティーゾーン」みたいな項目が全くない。。。
「あれ?」となったわけです。
※Azureに詳しい人であれば、何やってるの?という感じかもしれませんが、私はすぐには理解できませんでした。。。
■Azureの可用性ゾーンはどこで設定するのか?
「どこで設定するのか?」がわからず、まずはMS公式ページを参照します。
Availability Zones をサポートする Azure サービス | Microsoft Docs
Azureのリージョンにより、AZが対応しているかどうかが異なるようです。
「東日本」リージョンはAZ対応ですが、「西日本」リージョンはAZ未対応です。
そのため、東日本リージョンに仮想マシンを作成する際の可用性ゾーンの指定方法を調べます。
調べた結果、仮想マシン作成時にAZを選択するみたいです。
Azure portal でゾーン Windows VM を作成する - Azure Virtual Machines | Microsoft Docs
■実際に仮想マシンを作成してみる
作成してみます。
最初のページに「可用性オプション」というところがあり、
ここで「可用性ゾーン」を選択することができました。
「可用性オプション」で「可用性ゾーン」を選択すると、新しく「可用性ゾーン」項目が出現します。
※わかりにくい。。。1~3を選べます。
(おそらくここでは、ゾーン数を指定しているものかと。)
「可用性ゾーン」の数は「2」とします。
あとは適当に作成画面を進めていき、仮想マシンを作成します。
■作成した仮想マシンはどうなったのか
作成した仮想マシンの設定を見てみます。
「場所」で「東日本(ゾーン2)」と表示されています。
※ゾーン2に仮想マシンが配置されているって意味だと思う。
「可用性ゾーン」も「2」となっています。
マネージドディスクを確認します。
ここでも「可用性ゾーン」が「2」になってますね。
パブリックIPアドレスを確認します。
ここでも「可用性ゾーン」が「2」、「場所」が「東日本(ゾーン2)」となっています。
NICも見てみます。
NICの場合は可用性ゾーンの項目はないようです。
■結局、仮想マシンの冗長化はどうなったのか
色々設定は見てみましたが、
・仮想マシン自体がゾーンに跨っている(跨ってそう)
・マネージドディスクがゾーンに跨っている(跨ってそう)
・パブリックIPアドレスがゾーンに跨っている(跨ってそう)
・NICはゾーンに跨ってない(と思われる)
ということはわかりました。
もう少しMSのページを探してみると、以下ページに行きつきました。
可用性のオプション - Azure Virtual Machines | Microsoft Docs
1 つのデータセンターで障害が発生してもアプリケーションとデータを保護することができます。 1 つのゾーンが侵害された場合、レプリケートされたアプリとデータが別のゾーンですぐに利用可能になります。
AZ障害時には管理者は何も作業をしなくても、
勝手に正常なAZで仮想マシンが起動しはじめる、って感じでしょうか。。。
※実際にAZ障害にならないと動作がイマイチわからない。
以上です。