今回はWindowsの環境変数についてです。
■環境変数の種類について
大きく分けると、
① ユーザー環境変数
② システム環境変数
の2つがあります。
Windows10の画面だと以下のものです。
■環境変数のルールについて
以下は最低限把握しておきたいルールです。
・ ユーザー環境変数とシステム環境変数には同じ環境変数名を設定可能。
(ユーザー環境変数とシステム環境変数で変数名が重複してもOK)
・ ユーザー環境変数内で変数名の重複はNG。
・ システム環境変数内で変数名の重複はNG。
・ ユーザー環境変数はシステム環境変数よりも優先される。
(ユーザー環境変数の方が強い)
・ ユーザー環境変数もシステム環境変数も、先に記載されているもの、もしくは上に記載されているものが優先される。(=先に出現する方の勝ち)
■① ユーザー環境変数(説明)
ユーザーごとに用意される環境変数です。
WindowsにログインしているユーザでPowerShellを起動し(管理者権限ではなく普通に起動)、以下コマンドを実行することでユーザー環境変数を確認することができます。
尚、出力結果は、ユーザー環境変数とシステム環境変数が合わさったものが表示されます。
■② システム環境変数(説明)
OSが保持している環境変数です。
Windowsにログインしているユーザに関わらず、PowerShellを管理者権限で起動し、以下コマンドを実行することでシステム環境変数を確認することができます。
尚、出力結果にユーザ環境変数は含まれておらず、単純にシステム環境変数として登録されたものが表示されます。
■環境変数の操作(作成/削除/参照/編集)について
環境変数への操作には、
・作成
・削除
・参照
・編集
があります。
ユーザー環境変数は、そのユーザであれば全ての操作が可能です。
※ユーザAがユーザBのユーザー環境変数を操作することはできません。参照もできません。
システム環境変数は、ユーザは参照のみが可能です。
作成/削除/編集を行いたい場合には管理者権限が必要になります。
以上です。