前回、Python3.9.1をインストールしました。
今回は、Windows10上に複数のPython3バージョンがインストールされている場合の挙動について記載致します。
- ■想定環境について
- ■Pythonの起動
- ■一般ユーザによるPython起動がバージョン3.9.1の理由について
- ■管理者によるPython起動がバージョン3.8.7の理由について
- ■環境変数について
- ■余談
■想定環境について
Windows10 Pro 20H2の環境に
・Python3.8.7
・Python3.9.1
の2つがインストールされている状態を想定しています。
インストールフォルダの構成は以下の通りです。
どちらのPythonバージョンのインストール方法も、
前回の記事で行ったようにインストーラーを利用しております。
■Pythonの起動
Powershellを起動し、python -V を実行した結果は以下の通りです。
管理者権限でPowershellを起動し、python -V を実行した結果は以下の通りです。
■一般ユーザによるPython起動がバージョン3.9.1の理由について
一般ユーザの環境変数PATHを確認してみます。
少しわかりにくいですが、強調表示したように、Python39フォルダへのパスがPython38フォルダへのパスよりも先に記載されております。
そのため、python -Vを実行した際に、3.9.1が表示されました。
■管理者によるPython起動がバージョン3.8.7の理由について
既にあたりが付いている人がほとんどだとは思いますが、
システム環境変数の環境変数PATHでは、Python38フォルダへのパスのみが表示されています。
■環境変数について
下記を確認いただけると嬉しいです。
■余談
環境変数によってPythonバージョンが指定されていることを理解していれば、
応用が利くかと思います。
※パスの修正で、デフォルトで利用するPythonバージョンを切り替えることが可能ってことです。
ただ、Python仮想環境を使ってバージョンを切り替えた方が使い勝手が良いかと思いますので、そちらについては別の記事で纏められたらと思っています。
以上です。