ユーザ作成時のひな型が格納されている/etc/skel内の各ファイルについてです。
/etc/skelについては下記でも取り上げております。
本記事は以下の本を参考にしております。
■前提
まず、/etc/skelディレクトリ自体は、
全ユーザで共通となるファイル/ディレクトリが格納されております。
■/etc/skelディレクトリの内容
※.mozillaは気にしなくて良いです。
一つ一つ見ていく前に、各ファイルの関連性を記載致します。
■各ファイルの関連性について
.bash_profile が読み込まれ、そのあとに.bashrcが実行されます。
.bashrcが読み込まれた際に、/etc/bashrcも読み込まれます。
つまり、以下の流れでファイルが読み込まれます。
.bash_profile > .bashrc > /etc/bashrc
■.bash_profile
デフォルトの.bash_profileは以下の通りです。
.bashrcが読み込まれていることがわかります。
( . ~/.bashrc の部分です。)
.bash_profileでは、
ユーザ特有の環境変数やログイン時に起動するプログラム(bashシェルなど)を記載します。
■.bashrc
デフォルトの.bashrcは以下の通りです。
/etc/bashrcが読み込まれていることがわかります。
( . /etc/bashrc の部分です。)
.bashrcでは、
ユーザ特有のコマンドエイリアスや関数を記載致します。
■/etc/bashrc
全ユーザ共通で利用するファイルです。
詳細は割愛しますが、ユーザ単位での設定は本ファイルに記載しません。
■各ファイルの使い分けについて
上記で色々書いていますが、
使い分けは以下を基準に考えてもらうと分かりやすいです。
.bash_profile ・・・ ログインしようとしているユーザで、シェル上で一回だけ実行する内容
.bashrc ・・・ シェルを起動するたびに実行したい内容
試しに、rootユーザにて、testuserの.bash_profileと.bashrcを以下の通り修正してみます。
【.bash_profile】
※2行目と6行目のechoコマンドの部分が追記箇所です。
【.bashrc】
※2行目のechoコマンドの部分が追記箇所です。
では、testuserでログインしてみます。
上記のように、.bash_profile > .bashrc が実行されたのがわかります。
続けて、同じシェル上でbashコマンドを実行します。
.bashrcが実行されたことがわかりました。
尚、この時点では/dev/pts/7としてシェルが起動しています。
では、新しいSSHログインを実施してみます。
/dev/pts/8として実行されている為、. bash_profile > .bashrc が起動していることがわかります。
以上です。
本記事は以下の本を参考にしております。