前回dnfコマンドについて記載しております。
今回は、dnfコマンドで参照されるリポジトリについてです。
- ■リポジトリとは
- ■リポジトリの種類について
- ■公式リポジトリについて
- ■サードパーティ製リポジトリについて
- ■リモートリポジトリ、ローカルリポジトリ、独自リポジトリについて
- ■ISOイメージに格納されているmedia.repoについて
本記事は以下の本を参考にしております。
■リポジトリとは
語弊があるかもですが、
「多種多様なパッケージ(rpm)が格納されている場所」
を意味します。
"リポジトリからパッケージを入手する" のように言います。
■リポジトリの種類について
大別すると、
・公式リポジトリ
・サードパーティ製リポジトリ
の2つがあります。
■公式リポジトリについて
RHEL8でデフォルトで有効になるリポジトリは以下の2つです。
① BaseOS
② AppStream
コマンドで確認すると以下のように出力されます。
それぞれの詳細については後述します。
■①BaseOS
基本的なOS機能が集まっているリポジトリです。
RHEL8.2のISOイメージをマウント(/mnt)した際のパスは以下の通りです。
/mnt/BaseOS/Packages
格納されているパッケージ数は1682個でした。
下記はBaseOSリポジトリに含まれるうちの一部を抜粋したものです。
■②AppStream
ミドルウェアやプログラミング言語が集まっているリポジトリです。
RHEL8.2のISOイメージをマウント(/mnt)した際のパスは以下の通りです。
/mnt/AppStream/Packages
格納されているパッケージ数は5360個でした。
下記はAppStreamリポジトリに含まれるうちの一部を抜粋したものです。
■サードパーティ製リポジトリについて
代表的なサードパーティ製リポジトリに、
EPEL(Extra Packages for Enterprise Linux)があります。
こちらについては別記事にしています。
■リモートリポジトリ、ローカルリポジトリ、独自リポジトリについて
リポジトリが格納されている場所(リモート、ローカル)によって、
呼び方を変えることがあります。
例えば、
公式リポジトリやサードパーティ製リポジトリを直接参照する場合には
「リモートリポジトリを参照する」と言ったりします。
サーバ内やLAN内に独自に用意したリポジトリ(=独自リポジトリ)を参照する場合には「ローカルリポジトリを参照する」と言ったりします。
「独自リポジトリ≒ローカルリポジトリ」と理解しても支障ないかと。
※厳密に使い分けている方もいると思うのですが、人によりけりなことも多いので。
■ISOイメージに格納されているmedia.repoについて
今回記事を書くにあたり、ISOイメージ内を見ていたところ、
media.repoと言うものがあることに気づきました。
中身は下記の通りです。
media.repoを使うことで、ISOイメージを利用したローカルリポジトリを作成することができます。
「サブスクリプション登録前」であったり、「あえてISOイメージのパッケージを使いたい」時などにmedia.repoを利用します。
以上です。
本記事は以下の本を参考にしております。