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AWS BackupでEC2のバックアップを取得4(ライフサイクルとバックアップ停止)

今回は、バックアップルールに設定するライフサイクルについてです。

■ライフサイクルとは

バックアップデータが
「いつコールドストレージに移動するか」
「いつ期限切れになるか(=いつ自動的に古いデータが削除されるか)」
を設定することにより、保存容量を効率化する目的で利用されます。

■ライフサイクルの設定箇所について

※赤枠のところです。

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■ライフサイクルの動作について

ライフサイクルの動作について記載致します。

【前提】

・バックアップ対象がEC2であることを前提とします。そのため、コールドストレージについては記載致しません。

・6/4 から自動バックアップが設定されているものとします。

・以下画像を例に動作について記載致します。
 ※①、②、③で記載致します。

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【①について】

当該データは、オンデマンドバックアップで取得したものです。
オンデマンドバックアップで取得したデータは、ライフサイクルの対象外です。

【②、③について】

自動バックアップにより取得されたデータです。
6/4から自動的にバックアップデータが取得され続けるため、
6/4,6/5,6/6分のデータは自動的に削除され、表示されておりません。

【注意点】

日次取得しているバックアップデータのライフサイクルを1日とした場合、
2世代残ると考えた方が良いです。
よくある考え方として、
・XX世代をバックアップデータとして保存する
というような要件がありますが、
この場合は、ライフサイクルをXX日にしても、
実際の保存されるバックアップデータ数は「XX+1」になります。
※本記事の場合には、ライフサイクルを「1日」としておりますが、
 実際に残っているデータは「2日分」となっております。

 

■期限切れとなったAMIとスナップショットのデータについて

ライフサイクルにより期限切れとなったAMI/スナップショットは、
自動的に削除されます。
※当たり前ですが、念のため。。。

■EC2のバックアップ停止について1

何らかの事情により、今まで取得していたバックアップを停止したい時があります。
その際の手順を記載致します。

1.「バックアッププラン」を選択します。

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2.EC2がバックアップ対象となっているバックアッププランを選択します。
※ここでは、「ec2-backup」

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3.「リソースの割り当て」からバックアップ停止対象のEC2が設定されているもののラジオボタンを選択します。

※ここでは、「ec2-backup-rule1-group」

f:id:guri2o1667:20200608101040p:plain


4.「削除」を選択します。

f:id:guri2o1667:20200608101011p:plain

5.「リソースの割り当てを削除」画面で削除対象に間違いがないことを確認し、「リソースの割り当て解除」をクリックします。

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■EC2のバックアップ停止について2

「■EC2のバックアップ停止について1」では対象となるEC2のみを削除致しました。
そのためバックアッププランは残ったままです。
バックアッププランを削除する場合には、「バックアッププラン」で「削除」を選択し、
「プランを削除」をクリックします。

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■バックアッププラン削除後のバックアップデータについて

前述の通り、EC2をバックアップ対象から削除した場合やバックアッププラン自体を削除した場合、
既存のバックアップデータは残ったままです

バックアッププランが残っている場合はライフサイクルの設定が残っている為、
指定日を過ぎれば自動的に削除されます。
ただ、EC2をバックアップ対象から削除した場合や、
いち早くバックアップデータを削除した場合には以下を行います。

1.「バックアップボールト」を選択します。

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2.バックアップデータが保存されている「バックアップボールト」を選択します。
※ここでは、Default

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3.削除対象の復旧ポイントを選択し、「削除」をクリックします。

※ここでは、オンデマンドバックアップのデータを削除します。

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4.「復旧ポイントを削除」画面で「はい」をクリックします。

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5.削除されたことを確認します。
※復旧ポイントから、対象のデータが削除されていることを確認します。

6.削除した復旧ポイントに紐づくAMI/スナップショットも削除されていることを確認します。

7.この要領で、不要なデータを削除します。

8.EC2の復旧ポイント(=バックアップデータ)がすべて削除されると、「保護されたリソース」にEC2が表示されていないことを確認します。

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以上です。

 

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