過去の記事でAWS BackupがついにEC2に対応したってことを書いておりますが、
メリットデメリットを纏めておこうと思います。
↓過去の記事↓
■前置き
ここでは、EC2インスタンスをバックアップ/リストアする際の、
AWS Backupのメリット/デメリットを記載致します。
他のAWSサービスおけるAWS Backupには該当しないこともあるため、EC2に特化した内容であることを予めご了承ください。
■メリット
箇条書きで書きます。
① 自動でAMI取得が可能
何といっても、小難しいことなしに自動的にAMIが取得できるのが良い!
② スケジュールによる定期AMI取得が可能
スケジュールは柔軟に設定が可能。
過去の記事では日時で取得するようにしていましたが、Cron式を利用することで、
「特定の曜日の特定の時間」のようなスケジューリングが可能です。
③ オンデマンドバックアップが可能(手動AMI取得ができる)
これについてはメリットかどうか怪しいところですが、
EC2インスタンスから右クリック>イメージの作成、以外からAMI取得ができ、
取得したバックアップデータはAMI名に「AwsBackup_」と接頭辞がつくので、
わかりやすいです。
④ バックアップ保持期限を指定可能
手動でAMIを取得していた場合、バックアップデータが蓄積されるため、
削除しない限り残り続けます。
※私が担当したシステムでも、毎日AMI取得して、3年以上残り続けているようなところもありました。。。ストレージコストが。。。
これが、AWS Backupの場合には事前に設定した保持期限に応じて削除されるため、
バックアップストレージのコスト削減につながります。
⑤ 他リージョンへAMIをコピー可能
DR目的でAMIを別リージョンに補完することが可能です。
※リージョンは対応しているところであれば、選択可能です。
念のため、EBS、スナップショットの保存先と冗長性についても記載致します。
■EBS(ボリューム)
同一AZ内の複数サーバにレプリケートされています。
そのため、EBS自体は、AZ跨ぎにもなっておりません。
Amazon EBS ボリューム - Amazon Elastic Compute Cloud
⇒ データの可用性
■スナップショット
保存先はS3です。そのため、S3の冗長性(イレブンナイン、3か所のデータセンターに複製)が担保されております。
ここまで書くと、AWS Backupによる別リージョンへのコピーが画期的なことがわかります。
■デメリット
箇条書きで書きます。
① AWS Backupによる自動AMI取得はオンラインでの取得
本来、AMIを取得するときには整合性を担保するためにオフラインでの取得が望ましいです。
AWS Backupはオンラインのまま取得してしまうため、信頼性という意味では若干心配になりますね。。。
ただ、AWS Backup前に自動停止をしておき、どこかのタイミングで起動するように設定しておけば、この点はクリアできるかと思います。
下記記事で自動停止/起動を設定していますので、参考にしてもらえればと。
以上です。