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Azure Backupからの復元(リストア)について3

VM復元時に新規作成を選んだ場合、元のVMのNIC情報を引き継ぐことが大半だと思います。
そのため、今回はNICのデタッチ/アタッチを考慮した手順を記載致します。

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www.guri2o1667.work

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■環境


WindowsServer2016Datacenter
・復元元仮想マシン名: VM01
・復元先仮想マシン名: VM02

■ゴール


VM01で使用していたNIC(IPアドレス)でVM02に接続できること

■前置き


ネットワークインタフェース(以降、NIC)をデタッチ/アタッチする際に注意点があります。

① 仮想マシンには必ず一つ以上のNICがアタッチされている必要があります
VM01からNICをデタッチする際は、ダミー用のNICを事前に用意しておき、それを仮でアタッチしておくようにします。

② 仮想マシンは停止している必要があります。
RHLEでは未検証ですが、WindowsServerの場合には、NICのデタッチ/アタッチはOS停止している必要があります。

■流れ


1.リストアジョブの完了を確認
2.ダミー用のNICを作成
3.VM01(復元元)とVM02(復元先)でNICを交換
4.動確

以降は、補足です。
5.元に戻す
6.不要リソースの削除

■1.リストアジョブの完了を確認


※過去の記事と若干かぶりますが、キャプチャ等を再掲します。
※RecoveryServicesコンテナーの名前をスペルミスしていることに気づきました。ご放念ください。

1.RecoveryServicesコンテナーをクリックします。

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2.復元対象の仮想マシンをクリックします。

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3.「VMの復元」をクリックします。

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4.復元ポイントを選択します。

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5.内容を確認し、「復元」をクリックします。

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6.「バックアップジョブ」からリストアが完了したことを確認します。

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7.作成されたAzureリソースを確認しておきます。
※最終的に不要なリソースは削除いたします。

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■2.ダミー用のNICを作成

ダミー用のNIC名は「test」としています。

1.Azureポータルから「ネットワークインタフェース」をクリックします。

2.「追加」をクリックします。

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3.必要情報を入力し、「確認および作成」>「作成」をクリックします。
※リソースグループ/仮想ネットワーク/サブネットは、仮想マシンと同じものを選択してください。

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■3.VM01(復元元)とVM02(復元先)でNICを交換


作業イメージは下記の通りです。

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1.VM01、VM02のOSを停止します。

2.(VM01での作業)ダミー用のNICをアタッチし、VM01に元々ついていたNICをデタッチします。


【アタッチ】
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【デタッチ】

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3.(VM02での作業)VM01のNICをアタッチ、元々VM02についていたNICをデタッチします。

【アタッチ】

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【デタッチ】

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これで、VM02でVM01のIPアドレス情報で接続することができます。

■4.動確


元々VM01で使用していたIPアドレスを利用してRDPできるかを確認します。

当初の目的はこれで達成できました。
以降は、補足までにNIC情報を元に戻して、不要リソース(VM02関連)を削除する手順です。

■5.元に戻す

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1.VM02のOSを停止します。
※VM01は停止したままですが、起動していた場合はOS停止をしておいてください。

2.(VM01の作業)VM02のNICをアタッチ、ダミーNICをデタッチします。
※キャプチャを取得し忘れました。

3.(VM02の作業)ダミーNICをアタッチし、元々VM01のNICをデタッチします。

【アタッチ】

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【デタッチ】

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4.(VM01の作業)元々VM01についていたNICをアタッチ、VM02のNICをデタッチします。

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5.(VM02の作業)元々のVM02のNICをアタッチ、ダミー用NICをデタッチします。

■6.不要リソースの削除


不要なリソースを削除します。(VM02関連のものと、ダミー用のNICを削除します。)

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以上です。