VM復元時に新規作成を選んだ場合、元のVMのNIC情報を引き継ぐことが大半だと思います。
そのため、今回はNICのデタッチ/アタッチを考慮した手順を記載致します。
↓関連記事↓
■環境
WindowsServer2016Datacenter
・復元元仮想マシン名: VM01
・復元先仮想マシン名: VM02
■ゴール
VM01で使用していたNIC(IPアドレス)でVM02に接続できること
■前置き
ネットワークインタフェース(以降、NIC)をデタッチ/アタッチする際に注意点があります。
① 仮想マシンには必ず一つ以上のNICがアタッチされている必要があります。
VM01からNICをデタッチする際は、ダミー用のNICを事前に用意しておき、それを仮でアタッチしておくようにします。
② 仮想マシンは停止している必要があります。
RHLEでは未検証ですが、WindowsServerの場合には、NICのデタッチ/アタッチはOS停止している必要があります。
■流れ
1.リストアジョブの完了を確認
2.ダミー用のNICを作成
3.VM01(復元元)とVM02(復元先)でNICを交換
4.動確
以降は、補足です。
5.元に戻す
6.不要リソースの削除
■1.リストアジョブの完了を確認
※過去の記事と若干かぶりますが、キャプチャ等を再掲します。
※RecoveryServicesコンテナーの名前をスペルミスしていることに気づきました。ご放念ください。
1.RecoveryServicesコンテナーをクリックします。
2.復元対象の仮想マシンをクリックします。
3.「VMの復元」をクリックします。
4.復元ポイントを選択します。
5.内容を確認し、「復元」をクリックします。
6.「バックアップジョブ」からリストアが完了したことを確認します。
7.作成されたAzureリソースを確認しておきます。
※最終的に不要なリソースは削除いたします。
■2.ダミー用のNICを作成
ダミー用のNIC名は「test」としています。
1.Azureポータルから「ネットワークインタフェース」をクリックします。
2.「追加」をクリックします。
3.必要情報を入力し、「確認および作成」>「作成」をクリックします。
※リソースグループ/仮想ネットワーク/サブネットは、仮想マシンと同じものを選択してください。
■3.VM01(復元元)とVM02(復元先)でNICを交換
作業イメージは下記の通りです。
1.VM01、VM02のOSを停止します。
2.(VM01での作業)ダミー用のNICをアタッチし、VM01に元々ついていたNICをデタッチします。
【アタッチ】
【デタッチ】
3.(VM02での作業)VM01のNICをアタッチ、元々VM02についていたNICをデタッチします。
【アタッチ】
【デタッチ】
これで、VM02でVM01のIPアドレス情報で接続することができます。
■4.動確
元々VM01で使用していたIPアドレスを利用してRDPできるかを確認します。
当初の目的はこれで達成できました。
以降は、補足までにNIC情報を元に戻して、不要リソース(VM02関連)を削除する手順です。
■5.元に戻す
1.VM02のOSを停止します。
※VM01は停止したままですが、起動していた場合はOS停止をしておいてください。
2.(VM01の作業)VM02のNICをアタッチ、ダミーNICをデタッチします。
※キャプチャを取得し忘れました。
3.(VM02の作業)ダミーNICをアタッチし、元々VM01のNICをデタッチします。
【アタッチ】
【デタッチ】
4.(VM01の作業)元々VM01についていたNICをアタッチ、VM02のNICをデタッチします。
5.(VM02の作業)元々のVM02のNICをアタッチ、ダミー用NICをデタッチします。
■6.不要リソースの削除
不要なリソースを削除します。(VM02関連のものと、ダミー用のNICを削除します。)
以上です。