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Azureで作成したRHELのrootユーザについて

今回はAzure上に作成したRedhat Enterprise Linux 7.7についてです。
rootユーザにスイッチしようとした際に少し焦ったので、
rootユーザへのログイン、およびパスワード設定手順について記載いたします。

 

■Azure上のRHELのrootユーザの扱いについて


WindowsServerの仮想マシンでは、仮想マシン作成時に指定したユーザ名がAdministratorに置き換わるため、特に意識することなく管理者ユーザを使用することができます。

RHELの仮想マシンの場合には、仮想マシン作成時に指定したユーザ名は管理者ユーザではありません!

■rootユーザへのスイッチ方法について


rootユーザにスイッチしてみようと思います。
sudo su - を実行後に、VM作成時に指定したユーザのパスワードを入力するとrootユーザにスイッチできます。

f:id:guri2o1667:20200331145235p:plain

■sudo su - ではなく、su - をした場合


こちらの場合、そもそもAzure上に作成したRHELの仮想マシンにはrootユーザのパスワードが設定されていないため、パスワード入力によるrootユーザへのスイッチはできません。

そのため、sudo su - でrootユーザにログインした後にやることはrootユーザのパスワード設定です。

■rootユーザのパスワード設定について


特別なことはなく、passwdコマンドを実施するだけです。

f:id:guri2o1667:20200331145633p:plain

 

■注意すること


rootユーザのパスワード設定後、SSHの設定を変更してください。
デフォルト設定(RHEL7.7の場合)、rootユーザでの直接ログインが可能になっております。
以下、設定変更時の画面キャプチャです。

f:id:guri2o1667:20200331150150p:plain

これで、rootユーザによる直接ログインが不可になりました。

■仮想マシン作成時に指定したユーザ名によるsudoコマンドのパスワード入力を省略する方法について


前述の作業をすべて実施した場合、下記表の通りの状態になります。

f:id:guri2o1667:20200331151810p:plain

せっかくですので、仮想マシン作成時に指定したユーザで「パスワード入力無し」でrootユーザにスイッチできるように修正します。

以下作業はrootユーザで作業してください。

1.現在の設定を念のため確認します。

f:id:guri2o1667:20200331152304p:plain

2.visudoコマンドを実行します。

f:id:guri2o1667:20200331152423p:plain


3.ファイル末尾に以下の一行を追記し、保存します。
追記対象: ec2-user      ALL=(ALL)     NOPASSED:ALL

f:id:guri2o1667:20200331161511p:plain




以上です。