今回はAzure上に作成したRedhat Enterprise Linux 7.7についてです。
rootユーザにスイッチしようとした際に少し焦ったので、
rootユーザへのログイン、およびパスワード設定手順について記載いたします。
- ■Azure上のRHELのrootユーザの扱いについて
- ■rootユーザへのスイッチ方法について
- ■sudo su - ではなく、su - をした場合
- ■rootユーザのパスワード設定について
- ■注意すること
- ■仮想マシン作成時に指定したユーザ名によるsudoコマンドのパスワード入力を省略する方法について
■Azure上のRHELのrootユーザの扱いについて
WindowsServerの仮想マシンでは、仮想マシン作成時に指定したユーザ名がAdministratorに置き換わるため、特に意識することなく管理者ユーザを使用することができます。
RHELの仮想マシンの場合には、仮想マシン作成時に指定したユーザ名は管理者ユーザではありません!
■rootユーザへのスイッチ方法について
rootユーザにスイッチしてみようと思います。
sudo su - を実行後に、VM作成時に指定したユーザのパスワードを入力するとrootユーザにスイッチできます。
■sudo su - ではなく、su - をした場合
こちらの場合、そもそもAzure上に作成したRHELの仮想マシンにはrootユーザのパスワードが設定されていないため、パスワード入力によるrootユーザへのスイッチはできません。
そのため、sudo su - でrootユーザにログインした後にやることはrootユーザのパスワード設定です。
■rootユーザのパスワード設定について
特別なことはなく、passwdコマンドを実施するだけです。
■注意すること
rootユーザのパスワード設定後、SSHの設定を変更してください。
デフォルト設定(RHEL7.7の場合)、rootユーザでの直接ログインが可能になっております。
以下、設定変更時の画面キャプチャです。
これで、rootユーザによる直接ログインが不可になりました。
■仮想マシン作成時に指定したユーザ名によるsudoコマンドのパスワード入力を省略する方法について
前述の作業をすべて実施した場合、下記表の通りの状態になります。
せっかくですので、仮想マシン作成時に指定したユーザで「パスワード入力無し」でrootユーザにスイッチできるように修正します。
以下作業はrootユーザで作業してください。
1.現在の設定を念のため確認します。
2.visudoコマンドを実行します。
3.ファイル末尾に以下の一行を追記し、保存します。
追記対象: ec2-user ALL=(ALL) NOPASSED:ALL
以上です。