前回取得したバックアップデータを使用し、リストアを実施したいと思います。
■リストアの種類について
AzureVMBackupで取得したバックアップデータからリストアする場合、以下4パターンのうちのどれかを採用することになります。
1.新規仮想マシンの作成
2.既存仮想マシンとの置換
3.ボリュームの復元
4.ファイルやフォルダーの復元
ここでは、上記1を実施します。
上記3、4は機会があれば取り上げようと思います。
上記2は下記のものです。
■注意事項
リストア時、ストレージアカウント(汎用V2)が存在している必要があります。
以下を参考に事前に作成してください。
■1.新規仮想マシンの作成
1.RecoveryServiceコンテナーをクリックします。
2.リストア対象のバックアップデータが保存されているRecoveryServiceコンテナーをクリックします。
ここでは、「rhel-rsc」を選択しています。
3.「保護されたアイテム」の「バックアップアイテム」をクリックします。
4.「Azure Virtual Machine」をクリックします。
5.リストア対象の仮想マシンをクリックします。
※ここでは、「rhel771」を選択しています。
6.「VMの復元」をクリックします。
7.「復元ポイントの選択」にて、復元したい日時データを選択し、画面下の「OK」をクリックします。
8.「復元の構成」で必要事項を入力し、「OK」をクリックします。
9.すべてチェックが通ると、画面左下の「復元」ボタンが押せるようになります。「復元」をクリックします。
10.復元が正常に開始すると通知領域に下記が表示されます。
11.「RecoveryServiceコンテナー」の「監視」>「バックアップジョブ」をクリックすると進捗状況がわかります。
12.手順11で確認したワークロード(ここでは、「rhel771」)をクリックすると詳細を確認できます。
※リストア完了までのパーセンテージと時間が表示されますが、全くあてにならない。。。
下記は完了画面です。
13.「VirtualMachines」を開くと、リストアした仮想マシンが増えていることを確認できます。
※ここでは、rhel772という仮想マシンが増えている。
■補足1
リストアした仮想マシンは、ソースが「ディスク」という表示になります。
■補足2
仮に、仮想マシンに複数のディスク(データディスク含む)が搭載されていた場合でも、AzureVMBackupで取得したバックアップデータには、複数ディスクの情報が取得されております。
そのため、特に心配することもなく、リストアした仮想マシンは、バックアップデータの仮想マシンの構成と同様になります。
※下図はリストアした仮想マシンのディスク情報です。複数ディスクがきちんとリストアできていることが確認できます。
以上です。次回はバックアップデータの削除です。