過去の記事でLPIC304の体験記を書いたのですが、当時学習した内容を少しずつアップしていこうと思います。
※アップ順番はアルファベット順を予定。
今回は、DRBD(Distributed Replicated Block Device)についてです。
※過去の投稿は、一番下にリンクのみ記載しております。
↓LPIC304の体験記はこちら↓
↓使用した参考書はこちら↓
徹底攻略LPIC-Level3-304教科書+問題集[Version-2-0]対応-徹底攻略シリーズ
DRBD (Distributed Replicated Block Device)は、ネットワーク経由でサーバ間のディスク(=ブロックデバイス)をミラーリングするソフトウェア。
そのため、クラスタ構成とかは関係ない。
Red hat high availobility add-onに含まれる。
DRBDでは実際のディスクを仮想的にDRBDデバイスとして扱うため、
実際のディスク(=バッキングストレージ)のステータスを確認するには通常の方法ではできない。
■モジュール名
drbd
■実際のディスクのステータスの確認方法
・cat /proc/drbd
・drbdadm dstate all
■コマンドリファレンス
■ロールの役割(ロール・・・プライマリ、セカンダリ)
デフォルトでは1台のノードのみがプライマリロールを持つことができる。
プライマリロールのDRBDデバイスでは、データの読み書きに関して制約はない。
セカンダリロールのDRBDデバイスでは対応するプライマリノードからのデータ更新のみを受け付け、自ノードのアプリケーションからのデータの読み書きは一切できない。
■必須となるファイルシステムについて
分散クラスタファイルシステム(GFS2やOCFS2)
■用途
Pacemakerクラスタにおいて稼働する何らかのクラスタサービスのデータ保護のためにDRBDを使用する場合には、
以下のリソースを定義してPacemakerで設定、管理する必要がある。
・レプリケーションリソース(=クラスタサービス)
・クラスタサービスに対する仮想IPリソース
・DRBDストレージをマウントするためのファイルシステムリソース
■設定ファイル
/etc/drbd.conf
■管理用ユーティリティ
①drbdadm
DRBDの制御に必要なすべてのパラメータを/etc/brbd.confから読み込み、drbdsetup,drbdmetaのフロントエンドとして動作。
# drbdadm dstate all
リソースのディスク状態を確認。disk state と覚える。
# drbdadm cstate
両ノードのデバイスの接続状態を表示。connection state と覚える。
# drbdadm verify
オンライン照合(=データ整合性チェック)を実行
# drbdadm role
リソースのプライマリ/セカンダリ状態を確認
リソースの有効化方法
# drbdadm attach リソース名 リソースに対するブロックデバイスの接続
# drbdadm syncer リソース名 デバイスの同期に関するパラーメータの読み込み
# drbdadm connect リソース名 設定の有効化
②drbdsetup
カーネルにロードされたDRBDモジュールを設定
drbdadm -s,--drbdsetup
③drbdmeta
DRBDメタデータの作成や変更、ダンプ、リストアなどを行う。
drbdadm -m,--drbdmeta
■試験料について
15,000円です。
※前は30,000円だったので半額になった。
(2020/1/10更新)
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